【一覧】粘度を変えると何が変わる?各メーカー「フォークオイル」の粘度比較まとめ!

今回は「各メーカーのフォークオイルの粘度比較」について紹介いたします!

この記事がおススメの方!
  • 各メーカーのフォークオイルの粘度を比較したい方
  • フォークオイルに興味がある方

フォークオイルは各メーカー様々なラインナップがあるが、メーカーごとで若干粘度が違うなど悩みの種を量産している現状があります。

執筆者

交換も手間だし、なるべく失敗はしたくないな・・・

そんな悩みを抱えている方も多いと思います!

そこで今回は以下についてご紹介いたします。

  • フォークオイルの粘度の表記について
  • 各メーカーのオイルの粘度表

それでは詳しく解説します!

フロントフォークの役割とは

フロントフォークの役割として「路面からの衝撃を吸収する」「前輪を支える」などが挙げられます!

現在主流なのが「テレスコピック式フロントフォーク」で、インナーチューブとアウターチューブが伸縮することで衝撃を吸収しています。

これには「スプリング」と「オイル」を使うのですが、そのオイルこそが「フォークオイル」となります。

フォークオイルは「オリフィス」と呼ばれる小さな穴を通る際に抵抗を発生させ、減衰力を生み出すことで衝撃を吸収します。

つまりフォークオイル粘度を上げるとオリフィスを通る際の抵抗が増えるためフォークの動きが硬くなるなります。

フォークオイルの粘度の表記

実はフォークオイルの粘度の表記は2パターンあります。

  • SAE表記(W)
    →アメリカ自動車技術協会が定める規格でオイルの粘度をある程度判別することが出来ます。

  • グレード表記(G)
    →各メーカーが定める独自規格です。

エンジンオイルと同じ規格ですね!

どちらも基本的には「G-10 (柔らかい) → G-20 (普通)  → G-30 (硬い)」と数値が増えるほど硬くなります。

好みの問題もあるが、サーキット走行などスピード域が上がる程硬いフォークオイルを使うことが多いです。

ただ今回は各メーカーの粘度比較するために「グレード表記(G)」を基準としてまとめています。

オイル交換のメリットも非常に大きい!

グロム画像

私自身もグロムの「純正フォークオイル → カヤバ10番」に変えたところサーキットでのタイムが上がった実績があります!

グロムは純正オイルが非常に柔らかく、フルブレーキ時に底付きするんじゃないかと思う程沈むため姿勢が崩れ、結果的にコーナー進入で速度が落ちタイムが上がらない状態でした。

執筆者

硬いフォークオイルに変えることでボトム量を減り、結果的に姿勢を安定するようになった事がタイムアップへ繋がったわけです!

つまりフォークオイルは走りに直結する大切な要素と言えます。

体重が重い・軽い・用途(サーキット・ジムカーナ・ツーリング)など自分の体形に合わせて、フォークオイルの粘度を上げ下げすると、非常に乗りやすくなりますよ!

バイクに乗ってフロントブレーキをした際に「フォークかなり沈む」と感じるなら粘度を上げてみるのは非常に有効だと言えます!

例えば「グロム フォークオイル純正粘度」などで調べると粘度が分かるため、自分のバイクのフォークオイル粘度を確認して、それより硬い・柔らかいオイルを探すのがおススメです!

実際に定番のフォークオイルを粘度表と共に紹介いたします!

各メーカーのフォークオイルの粘度比較【一覧】

ベースオイル

メーカー別に分類はしていますが、どれを入れても基本問題ありません。

ざっと簡単に分けると以下の通りです。

  • オフロード(粘度:10 ~ 30)
  • 街乗り(粘度:30 ~ 40)
  • スポーツ走行(粘度:40 ~)

上記の数値を踏まえて参考にしてもらえればと思います!

フロントフォークオイルの粘度比較
  商品名 粘度(mm2/s)

40℃

ホンダ

ウルトラCO・SAE‐5W

17

ウルトラCO スペシャルⅡ SAE‐5W

ウルトラCO スペシャルⅢ SAE-10W

ウルトラCO SPECIAL-V SAE-5W

ヤマハ

サスペンションオイル 01

15.6

サスペンションオイル G5

17.5

サスペンションオイル G10

33.3

サスペンションオイル G15

47.3

サスペンションオイルM1

18.5

サスペンションオイルS1

15.8

スズキ

フロントフォークオイル  L01

15.5

フロントフォークオイル  5G

フロントフォークオイル  10G

33.3

フロントフォークオイル  15G

47.7

フロントフォークオイル  20G

カワサキ

フォークオイル KHL-15-10

15.5

フォークオイル G5

16.8

フォークオイル G10

33.9

フォークオイル G15

49.5

ショーワ

SS-7(SAE 5W)

16.6

SS-8(SAE 10W)

36.8

SS-05

15.7

SS-10

20

カヤバ

G10 S

37.2

G15 S

55.2

G20 S

G30 S

116.1
(ブレンド用)

ホワイトパワー

プロライン専用 #5

プロライン専用 #7.5

33.4

プロライン専用 #10

46.0

プロライン専用 #15

48.1

プロライン専用 #20

68

モチュール

ファクトリーライン ベリーライト(2.5W)

15

ファクトリーライン ライト(5W)

18

ファクトリーライン ライトミディアム(7.5W)

24

ファクトリーラインミディアム(10W)

36

エキスパート ミディアム(10W)

35.9

エキスパート ミディアムヘビー(15W)

57.1

エキスパート ヘビー(20W)

77.9

ワコーズ

FK-01 ソフト

15.4

FK-10 ミディアム

33.6

FK-20 ハード

53.4

かなり細かい調整をしたいのであれば「カヤバ」がおススメです。

バイク用品店で入手もしやすく、価格も安いためおススメです!

カヤバ G-30Sの粘度が116.2mm2/sと驚異の硬さとなっており、他のG-10S、G-15S、G-20Sとブレンドすることで超絶細かい粘度調整が可能となっています。

体重や好みもあるので、フォークオイルの粘度を上げても柔らかいと感じる場合は、以下の解決法があります。

  1. フォークスプリングのレートを上げる
  2. 油面調整

上記であれば比較的安価で試すことが可能です。

フルアジャスタ化という最終奥義もあり!

ベースの性能を上げたいのであれば「社外フォーク」や「フルアジャスタブルキット」などを組み込む方法もあります。

これは「フォークの沈むスピード」「フォークの戻るスピード」が調整できる豪華仕様のフロントフォークになります!

執筆者

有名なのがオーリンズフォークなどで大型バイクなら価格は30万円ともう一台バイク買えるじゃん!と思う値段です。

ただ「自分の好みにセッティングやり放題!」の恩恵は非常に大きく、フォークオイルを変えなくても大体の調整がダイアルを回すだけで完結します!

そのためサーキットを走るガチ勢は全員当たり前のように投入しており(ノーマルで装着されているモデルもあり!)、性能はお墨付きと言えます!

実際フルアジャスタ化をグロムでしましたが、セッティングを頻繁にする方なら、導入コストこそしますが非常にコスパが良いと思います!

好みの硬さに調整するのは非常に大変だが、セッティング幅はかなり広いので是非お試しください。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました!

今回は各メーカーのフォークオイルの粘度についてでした。

フロントフォークのオイル探しは中々大変なので、是非参考にしてもらえると幸いです!

 

以上、ありがとうございました!

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