【リード110】ブレーキメンテナンス(キャリパー清掃)のやり方【画像解説】

今回はリード110の「ブレーキメンテナンス方法」をご紹介いたします!

こんな方におススメ!
  • キャリパーの清掃方法が知りたい方
  • メンテンナンス初心者の方

実はブレーキパッドなどの消耗品は1年程度で無くなることもあるので、定期的にチェックをすることはとても大切です。

ブレーキは命に係わるから触りたくないと思う方もいるとは思いますが、実際は洗浄程度であれば難しくはありません。

そこで今回は簡単にできるブレーキメンテナンス(キャリパー清掃)をご紹介いたします。

作業手順

作業手順
  1. ブレーキパッドピンを緩める
  2. キャリパーを固定しているボルトを外す
  3. ブレーキパッドピン・ブレーキパッドを外す
  4. キャリパーを外す
  5. ピストンを揉みだす
  6. キャリパーを洗浄する
  7. ブレーキパッドを元に戻す
  8. パッドピンを戻す
  9. キャリパーを取り付けて固定する
  10. ブレーキレバーを握る・離すを繰り返す
  11. 動作チェックを行う

作業時間:30分

作業自体は難しくありません。

手順が多いですが「1:ネジを外す → 2:洗浄する → 3:ネジを締める → 4:動作チェックをする」と凄く簡単な作業です。

もし不安な方は工程ごとにスマホで写真を撮っておくと、より安全に作業を行うことが可能です。

1.ブレーキパッドピンを緩める

マイナスドライバーを使いキャップを外します。

外し終わったら六角レンチを使いブレーキパッドピンを緩めておきます。(緩めるだけでOK)

これでキャリパーを外す事前準備が完了します。

2.キャリパーを固定しているボルトを外す

キャリパーとフロントフォークを固定しているボルトを外します。(2本)

3.キャリパーを外す

キャリパーを後ろにスライドするとキャリパーをディスクから外すことが出来ます。

4.ブレーキパッドピン・ブレーキパッドを外す

先ほど緩めたブレーキパッドピンを外します。

ブレーキパッドピンを引抜くとブレーキパッドを取り外すことが出来ます。

パッド部分の厚みが1mm以下の場合はブレーキパッド交換を行いましょう。

これでキャリパーを清掃する準備が完了しました。

5.ピストンを揉みだす

少しだけピストンを揉みだします。

この作業をすることで汚れている部分を残さず洗うことが可能です。

6.キャリパーを洗浄する

歯ブラシと中性洗剤を使いキャリパーを入念に洗います。

注意点

パーツクリーナーはガスケットを痛めるので使用はNGです。

歯ブラシを使うことで細かい部分まで綺麗に洗うことが出来ます。

入念に洗浄を行ったので綺麗になりました。

上記画像のように長期放置をすると錆が発生します。
これが悪化するとオーバーホールが必要になります。

7.ブレーキパッドを戻す

洗浄が終わったら組み立て作業に入ります。

まずはブレーキパッドをキャリパーに戻します。

ピストンを限界まで戻しておきましょう!
取付がスムーズになります。

ブレーキ鳴のグリスなどはこの段階で塗っておきましょう!

8.ブレーキパッドピンを取付

本締めはフロントフォーク側に固定してから行うので、仮止めでも問題ありません。
締め付けトルク:17.2N.m

9.キャリパーを取り付けて固定する

キャリパーを固定後本締めを行います。
締め付けトルク:30N.m

10.ブレーキレバーを握る・離すを繰り返す

まだピストンは引っ込んだままです。
そのためブレーキを握るとスカスカです。

ブレーキを握る、話すを繰り返すとピストンが徐々に出てきてディスクと接地します。

硬くなったら作業は完了になります!

11.動作チェックを行う

最後に走行に問題が無いかチェックを行います。

10km/h程度でブレーキが問題なく効くかチェックを行い異常が無ければ本作業は完了となります。