今回は「グロムのチェーンを自分で交換したい」「シールとノンシール、どっちがいい?」について、JC75を約7年5ヶ月乗ってD.I.D 420ノンシールチェーンに交換した実体験で解説します!
- グロムのチェーンを初めて自分で交換する
- シールチェーンとノンシールチェーンのどちらを選ぶか迷っている
- サイズ420×106リンクの根拠を知っておきたい
- クリップ式の取付で失敗しないコツを押さえたい
- チェーン交換時期の判断基準を知りたい
「シールチェーンって本当に長持ち?」「ノンシールに替えて軽くなる?」「クリップ向きで失敗しないコツは?」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
価格・適合は時期により変動するため、購入前に各販売店で最新情報をご確認ください。
結論|グロムは420×106リンクが基本・街乗り重視かメンテ頻度重視かで選ぶ
まずは結論です!
- グロム純正チェーンは基本的にサイズ420×106リンク・クリップ式ジョイント
- D.I.D・EK・RKの3メーカーが定番で性能差は小さい
- シール=長寿命/重い・ノンシール=軽量/メンテ頻度高め
- クリップ式の交換はラジオペンチ+専用プライヤーで完結
- メンテナンススタンドが必須・トルク管理と試走確認を省略しない
ざっくり言うと、街乗り中心ならノンシールでも扱いやすい一方、通勤距離が長い人やメンテ頻度を減らしたい人にはシールが向いているのがシンプルな判断基準でした。
コスパ重視ならノンシール、放置気味で乗るならシールの方が安心です。
逆にサーキット走行や軽量化を優先したい方はノンシールが候補に入ります。回転抵抗が小さく加速の軽さが体感しやすい反面、注油・清掃頻度を上げる前提です。
グロム純正チェーンの仕様|サイズ420×106リンクの意味

グロムの純正チェーンは基本的にサイズ420×106リンクです。
「420」はチェーンのコマピッチと幅を表す規格で、「106リンク」は連結コマの数を指します。
- サイズ420:125ccクラスで一般的な細めのチェーン規格
- 106リンク:純正スプロケット(フロント15T・リア34T)での標準コマ数
- 適合:JC61〜JC92まで基本的に共通(年式・仕様の最終確認は取説/メーカー情報を)
- ジョイント形式:クリップ式(カシメ工具不要)
スプロケットをフロント14T or リア16T・18Tに変更している場合は、リンク数の調整やチェーンの長さ余りに注意してください。
社外スプロケットは適合チェーンリンク数の指定があるので、購入前に突き合わせて確認してください。
シールチェーンとノンシールチェーンの違い

サイズ420でも、シール(Oリング付き)とノンシール(リング無し)で性格が大きく違います。
| 項目 | シールチェーン | ノンシールチェーン |
|---|---|---|
| 参考価格 | 5,500円前後 | 2,700円前後 |
| 寿命目安 | 15,000km前後 | 10,000km前後 |
| 重量・回転抵抗 | 重め | 軽い |
シールチェーンはOリングで内部グリスを密閉しているので、グリスが抜けにくく寿命が長くなります。一方で重量と回転抵抗が増えるため、グロムのような小排気量では加速の鈍さを感じる場合があります。
ノンシールチェーンは軽量・低抵抗で加速感が出やすい反面、グリスが流れやすく定期注油の頻度を上げる必要があります。
特に雨天後はやはりメンテ頻度が増えやすい印象で、メンテをサボると動きの渋さは分かりやすく出ました。
実際には「軽快感を優先するか」「メンテ頻度を減らしたいか」で選ぶ人が多い印象です。
どちらが優れているという話ではなく、走り方とのマッチングで決めるのが正解です。
距離乗る方や雨天走行が多い方は、メンテ頻度を抑えられるシールが候補に入ります。
交換時期の判定|距離より「動きの変化」を見る

シール15,000km・ノンシール10,000kmが一般的な目安ですが、距離より「動きの変化」で判断する方が正確です。
- チェーンアジャスターを最大に動かしても遊びが取れない
- リアスプロケットを真横から見て、噛み合いに段差・隙間がある
- 固着しているコマがある(手で回した時に渋い箇所)
- 表面が赤錆や白粉吹きで覆われている
- 走行中にチェーン伸び由来のジャラジャラ音が出る
距離が短くても上記が1つでも出ていれば交換タイミングです。逆に15,000km走っていてもアジャスター調整内でメンテ良好なら継続使用OKです。
スプロケットの摩耗状況も合わせて確認しておくと、チェーンと同時交換の判断ができます。
必要工具|初心者はチェーンプライヤーがあると作業しやすい

クリップ式チェーンの交換は工具次第で難易度が大きく変わります。ショップ依頼との費用差も含めて、揃えておきたい工具を整理します。
- メンテナンススタンド(リア浮かせ用・必須)
- ラジオペンチ(クリップ外し用)
- 専用チェーンプライヤー(ツノダKT-800が定番)
- 17mm / 19mmスパナ(アクスル・アジャスター調整用)
- 軍手・パーツクリーナー・ウエス(汚れ対応)
ラジオペンチだけでも作業はできますが、クリップを再装着する時に専用プライヤーがあると圧倒的に楽です。手で押し込もうとして指を怪我するパターンが多いので、初めての方ほど専用工具をおすすめします。
チェーンメンテは交換後の運用にも直結するので、クリーナー+ルブのセットも揃えておくと安心です。
交換手順|クリップ式チェーンの取付け流れ

- メンテナンススタンドで車体を上げる
- 古いチェーンを外す
- 新しいチェーンを取付け
- チェーンを連結する
- 必要ならチェーン調整を行う
作業時間:15分
今回はDIDのゴールドチェーン(ノンシールチェーン)を購入しました。
リンク数が106なのでチェーンカットなどの必要も無く、楽に交換が出来ます!
1.メンテナンススタンドで車体を上げる
リアタイヤを浮かしておきます。
メンテナンススタンドが無くてもサイドスタンドを使い浮かす方法でも交換可能です。

2.古いチェーンを外す
チェーンのどこかにクリップが付いていますので外します。
専用工具もありますが、ラジオペンチなどでも外すことは可能です。

クリップを取ったらプレートを外します。

最後に結合用のコマを外します。

これで古いチェーンを取り外すことが出来ます。

ちなみに外したチェーンは高級なシールドチェーンです。
錆が酷く2年以上使っていたので交換します。
3.新しいチェーンを取付け
タイヤを手で回して新しいチェーンを1周回します。

上記の状態になっていればOKです!
最後に結合用のコマを取付けます。

後はプレートを付けてピンを付ければ作業は完了です!

この後必要であればチェーン調整を行い作業は完了となります!
アクスル・トルク管理と初回走行後のチェック
クリップ取付後の安全確認も省略しないでください。
アクスルナットは車両指定トルクで本締めし、低速での試走後に再度遊び量・クリップ向き・ナット緩みを目視確認します。
- アクスルナット:車両指定トルクで締付(取説/サービスマニュアル参照)
- 初回試走:低速10分で異音・ガタつき・引っかかりを確認
- 試走後:もう一度クリップ向き・遊び量・アクスル緩みを目視
- 100km走行後:遊び量の再点検(初期伸びチェック)
交換時の注意点|クリップ向き・遊び量・スプロケ確認

交換作業自体は単純ですが、安全に直結する確認ポイントが3つあります。
- クリップの閉じた側が進行方向(前)を向いているか
- チェーンの遊びは20〜35mm(メンテナンススタンド使用・車体真っ直ぐで測定)
- 左右のチェーンアジャスター目盛りが左右同じ位置にあるか
- スプロケットの歯先が摩耗・欠けしていないか
- 取付後の試走前にパーツクリーナーで余分なグリスを拭く
スプロケットがすでに摩耗している状態で新品チェーンを入れると、新品チェーンがすぐ伸びることがあります。チェーン交換のタイミングでスプロケットも同時交換するのが理想です。
初心者が陥りやすいのが「張りすぎ」の調整です。張りすぎると駆動抵抗や部品負担が増えるため、規定範囲内(20〜35mm)で調整してください。交換後は初回走行後にも再確認しておくと安心です。
チェーン周りのオススメパーツ!
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個人的に押したいパーツが3つあります!
意外と知られていない「便利アイテム」だったりしますでの、ぜひ記事をのぞいてみてください!
アクスルナットを締め直す際は規定トルクを守ることが重要です。グロムのボルト別トルクはグロムの締め付けトルク一覧を参考にしてください。
チェーン交換のタイミングでスプロケットの丁数変更を検討するのもおすすめです。グロムのスプロケット一覧でグロム各モデルの対応スプロケットをまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. グロムのチェーンサイズは?
グロム純正チェーンは基本的にサイズ420×106リンクです。JC61〜JC92まで純正スプロケのままなら共通(年式・仕様によって違いがある可能性があるため最終確認は取説/メーカー情報を)。スプロケ変更車はリンク数の調整が必要です。
Q2. チェーンの交換時期はいつ?
ノンシール10,000km・シール15,000kmが一般的な目安です。アクセルON/OFFのガクつき、ジャラジャラ音、外側中央のテカリが出たら距離問わず交換タイミング。距離より「動きの変化」で判断する方が正確です。
Q3. シールとノンシール、結局どっち?
街乗り中心で月1回メンテできるならノンシール、通勤距離が長い・メンテ頻度を抑えたいならシールが向いています。価格差は2倍以上ですが、寿命差・メンテ頻度を考えるとトータルコストは近い水準になります。
Q4. 初心者でも自分でできる?
クリップ式なのでカシメ工具は不要ですが、クリップ向き・遊び量・トルク管理・試走確認の4点を省略すると事故に直結します。初めての方は手順確認や試走チェックまで含めて余裕を持って作業時間を確保するのがおすすめです。
Q5. 必要な工具は?
メンテナンススタンド・ラジオペンチ・専用チェーンプライヤー(ツノダKT-800等)・17/19mmスパナが基本セットです。クリップ再装着時に専用プライヤーがあると圧倒的に楽で、指の怪我リスクも下がります。アクスルナットの規定トルク管理にトルクレンチも揃えておくと安心です。
Q6. ショップに頼んだ場合の工賃は?
店舗により幅がありますが、チェーン交換単体で工賃3,000〜6,000円前後が目安です。スプロケ同時交換だと工賃も上がります。DIYに不安がある方は工賃を払ってでもショップ作業を選ぶ方が安全です。
Q7. クリップ式とカシメ式どっちが安全?
純正グロムはクリップ式で問題ない仕様です。サーキット走行や高出力カスタム車はカシメ式(リベット式)の方が安心感がありますが、街乗りクラスではクリップ式で十分機能します。クリップ向きを正しく取り付ければ、街乗りで脱落することはほぼありません。
Q8. チェーンとスプロケは同時交換すべき?
理想は同時交換です。摩耗したスプロケに新品チェーンを入れると寿命が極端に短くなるからです。ただしスプロケの摩耗が軽微で目視確認できない場合は、チェーンだけ先行交換も選択肢になります。
Q9. チェーンの遊びはどのくらい?
メンテナンススタンドでリアを浮かせ、車体真っ直ぐで20〜35mmが目安です。サスが沈むとチェーンは張る方向に動くので、メンテスタンド時はやや緩めが正解です。取付後はチェーンの遊びに加えてアクスルナットの締付状態も確認してください。初回走行後は張りが変化する場合もあるため、再確認しておくと安心です。
Q10. チェーンメンテはどのくらいの頻度?
ノンシールなら500km毎or月1回の注油+清掃が目安です。シールは1,000km毎でも問題なく持ちます。雨天走行後はOリングの劣化を防ぐため、その都度サッと清掃しておくと寿命が延びます。
まとめ|こんな人にこのチェーンをすすめる

グロムのチェーン交換は「クリップ式・専用プライヤーがあれば作業しやすい」整備内容です。
サイズ420×106リンクの基本を押さえれば、シール/ノンシールの選択肢から自分の乗り方に合わせて選べます。クリップ向き・トルク管理・試走確認の3点を省略しないのが安全に終わらせるコツです。
- 純正同等品はサイズ420×106リンクのクリップ式
- 街乗りメイン・コスパ重視 → ノンシール(D.I.D 420NZ3等)
- 距離乗る・メンテ頻度抑えたい → シール(EK 420SR-X等)
- 工具はラジペン+専用チェーンプライヤーが快適
- クリップの閉じた側を進行方向に向けるのが命綱
- 遊びは20〜35mm・スプロケと同時交換が理想
こんな人にはこのチェーン|選び方の早見表
- 街乗りメイン・軽快感を出したい → D.I.D 420NZ3 ノンシール
- 長距離ツーリング・雨天走行多め → EK 420SR-X シール
- RKシール派・赤錆びにくさ重視 → RK 420MRU
- 初めて自分で交換してみたい → ノンシール+専用プライヤー
次のチェーン交換タイミングが近い方は、「シール/ノンシールどちらにするか先に決めて、必要工具を揃えてから当日作業」の流れで進めるとスムーズです。
クリップ向きや張り調整など、作業に不安がある場合は無理せずバイクショップへ依頼するのも選択肢です。
工賃を払ってでもプロの作業を選ぶ方が、結果的に安全で長持ちするケースもあります。
以上、ありがとうございました!
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