今回は「バイクのヒューズ交換と容量の選び方」についてご紹介いたします!
- ヒューズが切れて電装品が動かなくなった方
- ヒューズの容量(アンペア)の選び方が分からない方
- 予備ヒューズを車載常備しておきたい方
- USB電源など電装品増設前に基礎を押さえたい方
「バイクのヒューズが切れたみたいだけど、どれを買えばいい?」
ヒューズはバイクの電装トラブルで最初にチェックする部品ですが、容量(アンペア)の選び方やサイズ違いの存在を知らずに困るライダーは少なくありません。
間違った容量で交換すると、ハーネス発火やECU損傷など、重大なトラブルにつながります。
ここから具体的な交換手順と容量選びを整理していきますが、その前に筆者の前提を共有しておきます。
【結論】ヒューズ交換は「同容量交換+予備携行」が基本
まずは結論です!
ヒューズ交換は手順自体はシンプルですが、守るべきポイントは明確です。
- 切れたヒューズと同じ容量・同じサイズで交換する
- 容量を上げて交換しない(ハーネス発火・ECU損傷リスク)
- 交換しても繰り返し切れるなら、原因(配線同士が接触するショート/短絡・容量超過)を特定する
- 予備ヒューズを車載で常備しておく
- 不安なら走行を控えてショップ依頼
ヒューズは安全装置なので、切れる時には理由があります。
まず確認|ヒューズ切れで多い症状

ヒューズが切れた時、自分のバイクで起きている症状を最初に確認しましょう。症状の出方で原因の見当がつきやすくなります。
- セルは回るけどエンジンが掛からない(イグニッション系ヒューズの可能性)
- テールランプ・ヘッドライトが点かない(灯火類ヒューズの可能性)
- USB電源を増設してから電装が落ちる(増設回路の容量超過)
- 雨天走行後に電装が不安定(水侵入によるショート疑い)
- メーター類だけ点灯しない(メーター回路ヒューズの可能性)
症状が一致する系統のヒューズから順に確認すると、原因特定が早くなります。
バイクのヒューズ交換方法|初心者向け5ステップ

ヒューズ交換は手順を守れば数分で終わります。
- イグニッションキーをOFFにする
- 切れたヒューズの場所と容量を確認(蓋ラベルor取説で照合)
- ヒューズリムーバー(または先細ペンチ)で抜き取る
- 同じ容量・同じサイズの新品ヒューズを差し込む
- キーをONにして電装品が動くか確認
ヒューズリムーバーは100円程度の専用工具で、安全に抜けるので1個揃えておくと便利です。
クリアタイプは目視で確認できますが、判断が難しい時はテスターでの導通チェックが確実です。
なお、USB電源など電装増設時の電源取り出し方法は別記事でまとめています。
ヒューズボックスの場所(車種別)

ヒューズボックスはモデルによって配置が変わります。
グロム(JC75/JC92)の場合
グロム(JC75/JC92)では、バッテリー周辺のサイドカウル裏側にヒューズボックスがあります。
- メインヒューズはバッテリー周辺
- サブヒューズはサイドカウル裏(シート下方向)
- 取扱説明書のヒューズ配置図で確認
カブ90(HA02)の場合
カブ90(HA02)では、レッグシールド裏のサービスホール付近にヒューズが配置されています。
- レッグシールド裏のサービスホール付近
- 整流器近くに配置されることが多い
- 配線図と現物突合で確認
その他一般的な配置
- シート下(リード110など多くのスクーター)
- サイドカウル下(ネイキッド・スポーツ)
- バッテリーボックス内(オフロード系)
ヒューズボックスの蓋にヒューズ配列のラベルが貼ってあることが多いので、最初に確認しましょう。
ヒューズ容量(アンペア)の選び方|純正指定外の容量変更は避ける

ヒューズ容量で最も注意すべきは「容量を上げない」ことです。
- 5Aが切れたら5Aで交換(7.5Aに上げない)
- 容量を上げると配線側の許容電流を超えてハーネスが発熱・発火する
- ECU(電子制御ユニット)が壊れるリスクも上がる
- 容量に余裕が必要な場合はリレー追加で対応(配線増設が必要)
「ヒューズがまた切れたから容量を上げよう」は最も危険な発想です。
同容量で切れる場合は、配線・電装品側に原因があるため、原因点検を優先してください。
予備ヒューズは複数容量のセットで持っておくと、出先トラブルでも対応しやすくなります。
バイクのヒューズが切れる主な原因

ヒューズが切れる原因はおおむね4つに分けられます。
- 電装品の容量超過(USB電源・電熱グッズなど追加で発生)
- 配線の短絡(ショート・絶縁不良)
- 接続端子の接触不良・サビ
- 水侵入による回路ショート
繰り返し切れる場合は、ヒューズ交換だけで済ませず、配線や接続部の点検が必要です。
バイク用ヒューズの種類|平型・ミニ平型・低背の違い

バイクで使われるヒューズは主に3タイプです。
| タイプ | 主な用途 | 外観 |
|---|---|---|
| 平型 | 旧型バイク・大型車 | 大きめ |
| ミニ平型 | 現行多数(グロム・カブ含む) | 標準サイズ |
| 低背 | 近年の新型バイクに多い | 背の低い小型 |
近年のコンパクトな車体では、スペース効率の関係で低背タイプが採用されるケースが増えています。
サイズが合わないヒューズは物理的にハマらないので、購入前に車両側のヒューズを抜いて型を確認しましょう。
予備ヒューズの備え方|車載常備リスト

出先でヒューズが切れると、電装品が動かなくなるだけでなく、保安部品系統だとその場で帰れなくなるケースもあります。ツーリング先での即対応のため、車載で持っておくと安心です。
- 純正配置と同じ容量を最低各2個
- 一般的な容量(5A・7.5A・10A・15A)を2〜3個ずつ
- ヒューズリムーバー(または先細ペンチ)1本
- LEDライト・予備の絶縁テープも併せて
筆者は実際にグロム(JC75)でUSB電源や電圧計を取り付ける際、ヒューズ周辺を触る機会が多かったため、予備ヒューズはセットで車載常備するようにしています。
シート下やバッグの小ポケットに常備しておくと、出先での電装トラブルに即対応できます。
切れたら毎回交換だけでは危険|原因を特定する

ヒューズが繰り返し切れる場合は、本体や配線の問題があります。
- 同じ場所で2回以上切れたら配線点検
- 走行中の振動でショートしていないか確認
- 電装品の追加直後ならその回路を疑う
- テスターで通電・絶縁状態をチェック
回路点検にはデジタルテスターが便利です。
テスター1台で通電・断線・電圧チェックができるので、ヒューズトラブル以外の電装点検にも幅広く使えます。
よくある質問
Q1. ヒューズが切れたまま走ったらどうなる?
切れたヒューズの系統によっては、エンジン停止や灯火類の不灯につながる場合があります。
保安部品(ヘッドライト・テールランプ・ブレーキランプ)の系統に影響している場合は走行を避けた方が安全です。電装品単独系統で保安部品に影響がない場合でも、夜間走行は避けて早めの交換を心掛けてください。
Q2. 容量を1段階だけ上げるのもダメ?
避けた方が安全です。配線の許容電流を超えて発熱・発火するリスクがあります。容量を上げたい場合はリレー追加で別系統を作るのが正解です。
Q3. ヒューズはどこで買える?
カー用品店・バイク用品店・ホームセンター・Amazon・楽天で扱っています。緊急時はコンビニ近くのオートバックス・イエローハットを当たるのが速いです。
Q4. 切れたヒューズって見た目で分かる?
ヒューズ中央の金属線が溶断していれば切れています。クリアタイプは目視で確認できますが、見た目では分かりにくいケースもあるため、確実に確認するならテスターがおすすめです。
Q5. 純正の配線を切らずに電装品を増設するには?
エーモンの「ヒューズ電源」シリーズなどを使うと、純正配線を大きく加工せず既存ヒューズと差し替えるだけでACC電源が取り出せます。
ただし容量計算は必須で、超えると元の回路も飛びます。
まとめ|ヒューズは「同容量交換+原因特定+予備携行」

最後までご覧いただきありがとうございました!
ヒューズ交換は5分で済む整備ですが、容量を間違えると車両火災やECU損傷につながる重要パーツです。同容量・同サイズ・原因特定・予備携行を徹底すれば、出先トラブルでも慌てずに対応できます。
特にUSB電源・電圧計など電装品を増設しているライダーは、予備ヒューズの常備とテスター1台を装備しておくと、ツーリング先での安心感が大きく変わります。
以上、ありがとうございました!
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