今回はグロムのリアサスペンションをまとめましたのでご紹介します!
- リアサスペンションの種類が知りたい
- 各メーカーの比較データが知りたい
上記の方におすすめです!
実際グロムの純正リアサスペンションは硬いと評判が悪く、タイヤと・サスペンションは優先的に変えた方がいいと言われるほどです。
ただ流石グロム、リアサスペンションの選択肢がかなり多いです。
そこで今回は各メーカーごとのリアサスペンションの詳細をまとめましたので購入の際の参考にしてくれると幸いです。
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リアサスペンションを選ぶポイント
リアサスペンションを選ぶ際のポイントとしては以下の通りです。
- プリロード調整機能の有無
- 減衰調整機能の有無(伸び・縮み)
- 別体オイルタンクの有無
基本的には高機能なほど高価になります。
■プリロード調整
ほぼ全てのメーカーが無段階調整
■減衰機能
減衰機能有(高い) > 減衰機能無(安い)
■別体オイルタンク
別体オイルタンク有(高い) > 別体オイルタンク無(安い)
また上記以外にも「○○段階調整」などの調整できる範囲の広さでも価格に影響します。
プリロード調整
プリロードとはスプリングに対する初期荷重のことです。
スプリングの初期荷重を変更することでストローク量を調整することが出来ます。
プリロードを強める → 硬い乗り心地
プリロードを弱める → 柔らかい乗り心地
社外サスペンションだとプリロード無段階調整機能はほぼ搭載されています。
減衰調整
減衰調整はサスペンションのダンパー部分の伸縮速度を調整することが出来ます。
これによりサスの沈込みと戻りスピードが調整でき、サスペンション本来の性能を引き出すことが出来ます。
この機能が搭載されているサスペンションは高級品がほとんどです。(オーリンズ・ナイトロン等)
別体オイルタンク(リザーバータンク)
リザーバータンクがある方が長時間安定した性能を維持できます。
サスペンションが縮むとダンパーロット分のオイルが圧縮される為、サブタンクのガス室を設け体積分のオイルを吸収しています。
ちなみに値段はリザーバータンクが独立している(別体型)の方が高価ですが、性能に関して体感できる人は少ないと思います。そのため見た目で判断しても問題ないと思います。
各メーカーの比較
各メーカーで様々な製品がありますが、その中で自分に合ったサスペンションを探しやすいようにまとめましたのでご紹介いたします。
全長 | おそらく 245mm |
スプリングレート | 11.7kgf / mm ※T-TECH情報より |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | – | 価格 | – |
全長に関してはデータが全くありませんでしたが、デイトナのリアサスペンション情報に「ノーマル長さ245mm」と記載がありましたのでそちらを正と致します。
バネレートに関してもT-TECHサイトに「純正のバネレートの1Kアップ(12.7K)」と記載がありましたので11.7kgfとしています。
とにかくほとんどのメーカーが情報公開をしておらず、ググりまくって情報を取ってきました。
グロムでの注意点として別体型を取り付ける際は、フェンダー加工 or フェンダーレス化をしないといけない場合がありますので注意してください。
それでは各メーカーの情報になります。
【キタコ】ショックアブソーバー
全長 | 244mm | スプリングレート | 不明 純正より固めのバネレートと公式に記載アリ |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 12,100円 |
- 街乗りメイン
- とりあえず純正から変えたい方
- セッティングなど興味ない方
とりあえず純正から変えたい方におススメ!
Amazonの評価も4.4と高評価で、プリロード調整も出来るので価格を考えれば悪くない商品です。
バネレートは純正より硬めとありましたがレビューだと「柔らかすぎる / ちょうどいい」とコメントが多く見られました。サーキットというよりは街乗りを快適にしたい方向けのサスペンションです。
【GAZI製】リアサスペンション
全長 | 250mm | スプリングレート | – |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 10,780円 |
- とりあえず純正から変えたい方
- セッティングなど興味ない方
- 街乗りメインの方
田中商会のサスペンションです。
海外から直輸入とのことだがスペックだけ見れば破格です。レビューの情報では「悪くない」とのことなので、純正から変えたいと思っている人には候補に入れてみるのもありです!
【SP武川】リアショック(SV/RD)
全長 | 245mm? 並べた際の比較が同じ長さだった |
スプリングレート | 不明 ※ノーマルより硬めなのは間違いなさそう |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 13,200円 |
- 街乗りメイン
- とりあえず純正から変えたい方
- セッティングなど興味ない方
キタコ同様に純正から変えたい方におススメ!
バネレートの記載がなく詳細なスプリングレートは不明だが純正より少し硬いとレビューがあったので1kアップの12.7kgf/mmぐらいかと思われます。
ただ価格的にも機能的にもキタコ ショックアブソーバーと同じとなりますので、好きなメーカーや色で選んでもよさそうです。
【SP武川】リアショックアブソーバー(車高/プリロード調整機能付き)
全長 | 240mm~255mm | スプリングレート | 不明 ※ノーマルより硬めなのは間違いなさそう |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 18,700円 |
- 街乗りメイン
- とりあえず純正から変えたい方
- 車高調整をしたい方
先ほど紹介した「リアショック(SV/RD)」の上位モデルです。
「リアショック(SV/RD)」との違いとして車高調整が出来るようになりました。±15mm調整可能となっているので自分の理想の車高に調整が可能となっています。
機能的にも街乗りなら十分すぎる程なので「少しいいものを入れたい」方にはおススメです!
【デイトナ】強化リアショック
全長 | 250~258mm 車高調整機能付き |
スプリングレート | 12.7kgf / mm ※webikeより |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 16,500円 |
- 街乗りメイン
- とりあえず純正から変えたい方
- セッティングなど興味ない方
純正から変えたい方 + 車高を上げたい方におススメです。
バネレートも純正から1kアップの12.7kだがプリロード調整が出来るので柔らかい乗り心地にすることが可能です。
車高アップと簡単な調整をしたいならデイトナ強化リアショックはピッタリだと思います!
【ナイトロン】リアサスペンションミニショック MINI R1 シリーズ
全長 | 245mm | スプリングレート | 12.04kgf / ㎜ |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 24段階 | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 62,700円 |
- 高性能サスが欲しい方
- ジムカーナやサーキット走行している方
本格的なリアサスペンションを探している方におススメ!
言わずと知れたナイトロン製。24段階調整というかなり細かいセッティングが可能です。性能が抜群なのは言うまでも無くセッティング幅も広いのでストリートにはおススメです!
性能と見た目も両立しているのでカスタムとしてもいいですね!
【ナイトロン】リアサスペンションミニショック MINI R3 シリーズ
全長 | 245mm | スプリングレート | 18kgf / ㎜ |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 16段階 | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 118,800円 |
- 完璧なサスを探している方
- ガチレースをやっている方
- セッティングが大好きな方
最強性能を求めいている方におススメ!
価格は驚異の10万オーバー!完全独立の3Wayアジャスター搭載のとんでもないスペックのリアサスペンションです。
高速コンプレッション:16段階
低速コンプレッション:18段階
リバウンドアジャスター:16段階
低速用・高速用それぞれで減衰のセッティングが可能なモデルです。控えめに言ってグロムにここまでのスペックいる?のレベルです。
ガチレースでも十分に戦えるレベルの本格的なサスペンションです。
【ナイトロン】リアサスペンションミニショック MINI R3 シリーズ(別体)
全長 | 245mm 車高調整機能付き |
スプリングレート | 18kgf / ㎜ ※19kに変更可 |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 16段階 | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 132,000円 |
- 完璧なサスを探している方
- ガチレースをやっている方
- セッティングが大好きな方
- 別体型が大好きな方
ナイトロンR3の別体モデル。
基本性能は先ほど紹介したR3モデルと同じになります。
高速コンプレッション:16段階
低速コンプレッション:18段階
リバウンドアジャスター:16段階
このクラスのサスペンションは性能が高すぎて文句のつけようがありません。
【オーリンズ】リアサスペンション
全長 | 244mm 車高調整機能付き |
スプリングレート | 8.158kgf / ㎜ | (80N) |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 20段階 | 減衰(縮み側) | 20段階 |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 86,900円 |
- 完璧なサスを探している方
- セッティングが大好きな方
- オーリンズ好きの方
言わずと知れたオーリンズです!
性能に関しては文句のつけようが無く、街乗りからレースまで幅広く利用可能です。
高価格だが性能を考えれば妥当だと思います。
【オーリンズ】リアサスペンション(別体)
全長 | 244mm 車高調整機能付き |
スプリングレート | 10.197kgf / ㎜ | (100N) |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 20段階 | 減衰(縮み側) | 20段階 |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 101,200円 |
- 完璧なサスを探している方
- セッティングが大好きな方
- オーリンズ好きの方
- 別体型が好きな方
オーリンズの別体型モデルです。
性能に関してはサブタンクモデルと一緒になります。
【SHIFTUP】レーシングリアショック G-1
全長 | 245mm | スプリングレート | 12.1kgf / ㎜ |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 14段階 | 減衰(縮み側) | 4段階 |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 39,600円 |
- コスパのいい高性能サスを探している方
- 別体型が大好きな方
- レースをやっている方
グロム用サスペンションで一番コスパ抜群です!
レース系パーツを扱うシフトアップのサスペンションで減衰・プリロード・別体でたったの4万円という価格。
もちろんレース用なので性能に関しては申し分なくコスパ最強のサスペンションとなっています。
【YSS】タンク別体式 リアサスペンション
全長 | 250mm | スプリングレート | – |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | – | 減衰(縮み側) | – |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 30,900円 |
- スポーツ走行をする方
- そこそこ高性能サスを探している方
タイの有名なサスペンションメーカーです!
減衰調整はできないがサブタンクがついており、レースやスポーツ走行向けに作られていることが分かります。
YSSサス自体も性能の割に安いと評判が良く、個人的にかなり気になっているメーカーです。
【YSS】 MINI LINE リアシングルショック MX362
全長 | 245mm~255mm | スプリングレート | – |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 25段階 | 減衰(縮み側) | 30段階 |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 83,600円 |
- 高性能サスを探している方
- ガチレースをしている方
- セッティングが大好きな方
車高調・減衰調整が出来る上位モデルになります。
セッティング幅は広くレースでも活躍できるレベルです。あまり利用者を見たことが無いがレビューを見るとかなり高評価でした。
オーリンズやナイトロンと価格帯が近い為迷いどころです。
【YSS】 MINI LINE リアシングルショック MG362
全長 | 245mm~255mm | スプリングレート | – |
---|---|---|---|
減衰(伸び側) | 25段階 | 減衰(縮み側) | |
プリロード調整 | 無段階調整 | 価格 | 96,800円 |
- 高性能サスを探している方
- ガチレースをしている方
- セッティングが大好きな方
- 車高調整したい方
YSSのハイエンドモデルです。
高速コンプレッション:30段階
低速コンプレッション:30段階
見た目・性能ともに素晴らしく、セッティング幅はナイトロンより細かいセッティングが可能です。
ガチレースなどしている方にお勧めです!
個人的なおススメ
個人的におススメなサスは以下の2つです。
【SHIFTUP】レーシングショック G-1
実際シフトアップはレースパーツに非常に強いメーカーです。日本製で別体型・伸縮減衰・プリロードまで触れて4万円という低価格。コスパはグロムの全サスの中でもトップレベルなのは間違いありません。
ノーマルよりスプリングレートが1kほど硬いがプリロード調整が可能なので柔らかい乗り心地にすることも全然可能かつ沈むスピード、戻るスピードも調整可能です。
次サスペンションを交換する際も迷わずシフトアップG-1をチョイスすると思います。
【SP武川】リアショックアブソーバー(車高/プリロード調整機能付き)
シフトアップ製はコスパがいいと言っても4万円もします。街乗りで減衰調整の機能を必要とする人はあまりいませんので、それなら武川のリアショックアブソーバーで十分です。
車高調整機能なしのリアサスとは5000円の価格差があるが、自分に合う車高を作ることができるのでさらに快適に乗りたい方にはこっちの方がおススメです。
私も調整幅の広さはかなり重点を置いていますので、プリロード+車高調整ならかなり幅広いセッティングが可能です。
私はサーキットを走ることもあり、セッティング幅が広ければ広いほど良いという考えです。そのためシンプルに柔らかくしたいだけならプリロードだけ調整できるサスペンションで全然問題ありません。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました!
グロムのリアサスペンションは数が多く選ぶのが難しいですね。グロムと言っても上は15万円近い価格の物まであるので非常に選ぶのが楽しいです!
この記事で少しでも問題解決できたのであれば幸いです。
以上、ありがとうございました!
いつも見てくれてありがとうございます!
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